メニエール病の効果について
メニエール病と言われても、どのような病気か答えられる方は少ないのではないでしょうか。実は国の難病指定の病気であり、明確な治療法が確立されていないのがこの病気の現状です。では、この病気は一体どのような症状が現れるのでしょうか。
メニエール病は三半規管に異常が生じる病気で、内耳の部位にできた水腫が神経を圧迫し、それにより様々な症状が現れます。
主なものはめまいです。また、症状が悪化すると、難聴や耳鳴り等の症状が表れます。よく、日常めまいがするという方は多いですが、その程度の方はメニエール病とは違います。
明らかな違いとして、メニエール病の場合、立っていることも出来なくなります。そして、目が常に回っている状態となり、寝ていても気分が悪くなる程の酷いものになります。
また、重度な場合、症状が何日も続き、日常生活に大きく影響してきます。めまいが何日も続いたり、立っているのも辛い場合は、早急に病院へ行き治療を受ける必要があります。
また、メニエール病はいつ症状がでるか予測できないため、身内などに病気のことをしっかりと伝えておき、症状が出たらすぐに付き添ってもらうようにしましょう。
メニエール病の治療方法は確立されていませんが、主なものとしては、薬による投薬治療になります。めまい等を制御する薬や血行を良くする薬、それと利尿剤等が処方されます。
また、この病気はなるべく初期の段階で治療を開始することで治る確率が高くなります。遅れてしまって病状が慢性化した場合、先に書いた利尿剤により内耳にできた水腫の水を排出するのが大切になります。
軽い症状の場合、そろそろ良くなってきたからと、薬を飲むのを止めてしまうと、きちんと治癒しないで再発を繰り返す原因になりますので気を付けてください。
そして、メニエール病に効果が期待される治療法に、ブロック注射があります。これは患部の神経の伝達をブロックすることにより、症状を緩和させるものです。
ブロック注射はメニエール病以外にも神経痛や頭痛等様々な病気にも使われています。もし、ペインクリニックのような専門医が近くにあれば、一度訪ね、試されるのも良いかもしれません。
しかし、ブロック注射はあくまで神経の伝達をブロックして、一時的に症状を抑えるだけのものですから、根本治療にはなりません。そこのところを良く理解して治療を受けることが大事です。
ですが、一時的とは分かっていても、あの辛い症状が少しでも治まるのであればと、ブロック注射を受ける方は多くいます。お伝えしてきたように、メニエール病はとても怖い病気でありますが、ブロック注射も一時的ではありますが、効果はあります。
もし、あなたやあなたのご家族、周りの方で悩んでいる方がいれば、本日お伝えした情報を教えてあげて、一度、ブロック注射を試されてみることをお薦め致します。
